医療ウェブ広告のネットパトロール、令和3年度は748サイトで違反
医療等のウェブサイトの広告規制に違反していないかを監視するネットパトロール事業について、厚生労働省の検討会にて、令和3年度の報告が公表されました。
これによると、令和3年度における通報受付件数は7,378サイト、うち医療広告関係が5,531サイトで、775サイトが審査対象となりました。
また、審査対象事案の対応状況は、1,001サイト(1,383施設)に対し審査が実施され、結果は748サイト(1,087施設)で違反あり、253サイト(296施設)で違反なしとなっています。
違反ありの内訳は、令和4年3月31日時点で、改善が642サイト(892施設)、広告中止が8サイト(9施設)、改善不足が21サイト(33施設)、未改善が45サイト(116施設)、医療機関対応中が32サイト(37施設)となっています。
医療分野別では、美容が半数以上を占め、歯科が続く結果となりました。違反種類別では下表が示すとおり、「広告が可能とされていない事項の広告」が大半を占めています。
出典:厚生労働省検討会資料「ネットパトロール事業について(令和3年度)」p.6
なお、医療広告協議会がまとめた「医療広告規制におけるウェブサイトの事例解説書」が厚生労働省のホームページで公開されています。初版は令和3年7月に公開されていますが、現在第2版の作成が進められており、その案もご覧いただけます。併せてご確認ください。
厚生労働省「医療広告規制におけるウェブサイトの事例解説書(第2版)(案)」
参考:
厚生労働省「第20回医療情報の提供内容等のあり方に関する検討会」
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