ここでは、今年3月に発表された調査結果(※)などから、医療法人1法人あたりの年間の交際費等支出額の推移をご紹介します。
調査結果などから、医療法人のうち利益計上法人の1法人あたり年間の交際費等支出額の推移をまとめると、表1のとおりです。
資本金階級計をみると、2021年度分は164.9万円となりました。2年連続の減少です。3年間の平均は188.2万円でした。
2020年度分の交際費等支出額は、すべての資本金階級(以下、階級)で前年度分より減少しました。2021年度分も減少している階級が多いものの、200万円以下の階級と1億円超の階級で増加に転じました。
2021年度分の階級別交際費等支出額では、5,000万円以下の階級が200万円未満となっています。
次に欠損法人1法人あたり年間の交際費等支出額をまとめると、表2のとおりです。
資本金階級計は、2021年度分が118.2万円でした。利益計上法人と同様に、2年連続の減少です。3年間の平均は136.5万円で、利益計上法人よりも50万円程度低くなっています。
2020年度分の結果は、利益計上法人と同様に全階級で前年度の金額を下回りました。2021年度も減少している階級が多いですが、200万円以下の階級では前年度を上回りました。
医療法人の交際費等支出額は、コロナ禍で全体的に減少していたことがわかります。
(※)国税庁「会社標本調査」
内国普通法人(休業、清算中の法人や一般社団・財団法人及び特殊な法人を除く)を対象に、4月1日から翌年3月31日までの間に終了した調査対象法人の各事業年度について、翌年7月31日現在でとりまとめたものです。ここでの交際費等支出額は、資本金階級別に集計された合計金額を法人数で除して求めた数字になります。
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