ここでは今年3月に発表された調査結果(※)から、訪問介護従事者(訪問介護員、ホームヘルパー)の給与に関するデータをご紹介します。
上記調査結果から、男性訪問介護従事者の昨年6月の所定内給与額(以下、給与)と、年間賞与その他特別給与額(以下、賞与等)を年齢階級・経験年数別にまとめると、下表のとおりです。

男性計の経験年数計の給与は26.8万円、賞与等は39.7万円でした。年収に換算(給与×12+賞与等)すると、361万円になります。
経験年数計の結果を年齢階級別にみると、給与は40~44歳が、賞与等は30~34歳が最も高くなりました。
次に女性訪問介護従事者の給与と賞与等を年齢階級・経験年数別にまとめると、下表のとおりです。

女性計の経験年数計は、給与が26.2万円、賞与等は33.7万円でした。年収に換算すると348万円です。
経験年数計の結果を年齢階級別にみると、給与は40~44歳が、賞与等は30~34歳が最も高くなりました。
今年も様々な業界で賃上げが進んでいますが、来年の調査結果では、訪問介護従事者の給与や賞与等の額は、どのように変化しているでしょうか。
(※)厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
5人以上の常用労働者を雇用する民営事業所等から無作為に抽出した78,679事業所を客体とした調査で、本稿のデータは10~99人規模の企業を対象にしたものです。ここでの所定内給与額は、労働契約等であらかじめ定められている支給条件、算定方法により支給された現金給与額のうち、超過労働給与額を差し引いた額で、手取り額でなく、所得税等を控除する前の額です。年間賞与その他特別給与額は2023年の賞与、期末手当等特別給与額です。詳細はリンク先ページの表16より確認いただけます。
本情報の転載および著作権法に定められた条件以外の複製等を禁じます。