福祉・介護施設を利用する際、利用者やその家族が通所等にかけることのできる時間はどのくらいまでか、ご存じですか。ここでは2020年10月に厚生労働省より発表された調査結果(※)から、通所等にかけることのできる時間に関するデータをご紹介します。
上記調査結果から、片道の通所等にかけることのできる最大時間を本人と家族の別に、通う先ごとにまとめると、下表のとおりです。
毎日~週数回利用する福祉サービスでは、30分未満の回答が本人で75.4%、家族で74.2%となりました。30分~1時間以内も含めると、本人、家族ともに95%に達します。
入所する福祉施設の場合も30分以内の割合が最も高く、本人が49.7%、家族が54.6%でした。また、30分~1時間以内も35%以上あり、1時間以内とする割合が本人、家族ともに90%程度になりました。
不定期に利用する福祉関係の相談窓口の場合は、30分未満の割合は本人が57.0%、家族が58.5%でした。30分~1時間以内の割合は本人、家族とも30%台前半であり、1時間以内の割合は入所の場合と同様に、90%程度という結果になりました。
このように、片道の通所等にかけることのできる最大時間は、30分未満とする割合がほぼ90%を超えることがわかりました。
なお、30分未満とする回答割合は、福祉サービスへの通所では本人の方が、入所する福祉施設と不定期に利用する福祉関係の相談窓口では、家族の方が高いことがわかります。
貴施設の通所状況と比較してみては、いかがでしょうか。
(※)厚生労働省「人口減少社会における医療・福祉の利用に関する意識調査」
18歳以上の男女3,000人を対象に、2019年12月6日~12月13日に行われた調査です。
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