診察券や医療費助成の受給者証をマイナンバーカード(以下、マイナカード)と一体化するための支援が、具体的に動き始めました。必要となるレセコン改修に対し、補助金の申請受付(2025年6月上旬(予定)~2026年1月15日)が始まります。
導入のメリット
- 医療事務の効率化
- マイナカード1枚でのスムーズな受付
- 患者の利便性向上と受付負担軽減
改修内容と補助額
補助金が受給できるレセコン改修は3種類あります。診療所の場合、いずれのレセコン改修を選択しても、補助金額は5.4万円を上限に補助(事業費7.3万円を上限にその3/4を補助)となります。
- 医療費助成の受給者証情報をオンラインで取得するためのレセコンの改修
- 医療費助成の受給者証情報をオンラインで取得するとともに、マイナカード診察券で受付を行うためのレセコンの改修
- マイナカード診察券で受付を行うためのレセコンの改修
(※)参加自治体や受給者証の種類が増えても、一度改修すれば追加改修は不要です。
申請時の注意点
- 医療費助成の受給者証と診察券利用に伴う改修は別々の機会に実施することも可能ですが、その場合でも、申請は一括で行うこととされています。
- 申請は、医療機関等向け総合ポータルサイトで行います。
- 申請には、①領収書、②領収書内訳書、③システム改修に係るチェックシート(ベンダーに記入してもらうもの)が必要となります。
- 2024年度に改修を行った場合も対象となります。
特に小児科等では、マイナカードの普及が進まない理由として、「保険証がいらなくなっても、結局受給者証は提示が必要であるため、メリットを感じにくい」との声が聞かれましたが、この一体化が進むことで、マイナカード1枚での受診が実現することになります。予算範囲内で実施されるため、早めの申請が推奨されています。ご検討の場合は、早めにご準備ください。
[参考]
厚生労働省リーフレット「医療費助成の受給者証及び診察券のマイナンバーカードへの一体化に関する補助金の申請受付を開始します(令和7年度版 診療所向け)」
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