ここでは今年3月に発表された調査結果(※)から、看護師の給与に関する情報を年齢・経験年数階級別にみていきます。
調査結果から、事業所規模10~99人の医療機関等における、男性看護師の所定内給与額等を年齢・経験年数階級別にまとめると、表1のとおりです。
男性の経験年数計をみると、男性計の所定内給与額(以下、給与額)は32.2万円、年間賞与その他特別給与額(以下、賞与等)は66.3万円でした。年齢階級別の給与額は25~29歳、45~49歳、50~54歳で男性計を上回りました。賞与等は、45~49歳と30~34歳で100万円を超えています。60~64歳と50~54歳も、男性計より高くなりました。
事業所規模10~99人の医療機関等における、女性看護師の所定内給与額等を年齢・経験年数階級別にまとめると、表2のとおりです。
女性の経験年数計では、女性計の給与額が30.2万円、賞与等は67.4万円でした。賞与等の額は、経験年数計の男性計を上回っています。年齢階級別の給与額は45歳から59歳までの年齢階級と30~34歳で、女性計より高くなりました。賞与等は45歳から59歳までの階級で女性計を超える状況です。
給与額は地域や規模などによって異なります。また、ここ数年、様々な産業で賃上げが盛んに行われており、医療機関でも違いが出ている可能性もありますが、採用時等の参考資料の一つとしてご活用ください。
(※)厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
ここで紹介した所定内給与額は2023年6月分の、年間賞与その他特別給与額は2022年の1年間における賞与、期末手当等特別給与額です。所定内給与額は、労働契約等であらかじめ定められている支給条件、算定方法により支給された現金給与額のうち、超過労働給与額を差し引いた額で、手取り額でなく、所得税等を控除する前の額です。なお、男性の70歳以上のデータはありませんでした。詳細はリンク先ページ表16より確認いただけます。
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