ここでは賞与支給の参考資料として、厚生労働省の調査結果(※)から、病院と一般診療所における直近5年間(2017~2021年)の年末賞与支給労働者1人平均支給額(以下、1人平均支給額)などを、事業所規模別にご紹介します。
調査結果から、病院での年末賞与の支給状況をまとめると、表1のとおりです。
2021年の結果をみると、5~29人はデータが少なく公表されていません。30~99人の1人平均支給額は22.9万円で、2年連続の減少です。直近5年間では最も低い金額となっています。きまって支給する給与に対する支給割合は1ヶ月を割り込み、直近5年間では最も低い0.85ヶ月となりました。支給労働者数割合と支給事業所数割合は100%の状態が続いています。
一般診療所での年末賞与の支給状況をまとめると、表2のとおりです。
2021年の結果では、1人平均支給額は5~29人が20.1万円、30~99人が13.5万円で、ともに2020年から減少しました。30~99人は直近5年間で最も低い金額です。きまって支給する給与に対する支給割合は5~29人が1ヶ月程度ですが、30~99人は0.64ヶ月と低下しています。支給労働者数割合は30~99人が80%を割り込みました。支給事業所数割合はどちらの規模も80%台です。
今年の年末賞与はどのような結果になるでしょうか。
(※)厚生労働省「毎月勤労統計調査」
日本標準産業分類に基づく16大産業に属する事業所で常用労働者を雇用するもののうち、常時5人以上を雇用する事業所を対象にした調査です。きまって支給する給与に対する支給割合は、賞与を支給した事業所ごとに算出した「きまって支給する給与」に対する「賞与」の割合(支給月数)の1事業所当たりの平均です。支給労働者数割合は、常用労働者総数に対する賞与を支給した事業所の全常用労働者数(当該事業所で賞与の支給を受けていない労働者も含む)の割合です。支給事業所数割合は、事業所総数に対する賞与を支給した事業所数の割合です。
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