来年予定されている次期介護報酬改定では、新しい複合型サービスの創設が予定されています。
具体的には、訪問介護と通所介護を組み合わせたサービスとする方向で検討されていますが、これについての議論が、厚生労働省の社会保障審議会 介護給付費分科会で行われました。
■訪問介護と通所介護を組み合わせた複合型サービスとは
新しい複合型サービスは、訪問介護と通所介護を組み合わせた一体的サービスの提供により、利用者の状況やニーズなどの情報を共有し、きめ細やかで効果的なサービスや安心感の提供につなげるものです。
もう一つの期待効果として、一体的な事業所運営による効率化と、通所・訪問の両方の介護に対応できる専門職抑制が挙げられています。
■基準の考え方
各基準については、以下のイメージが提示されています。
人員基準
設備基準
また、運営基準については、運営の公平性や透明性を確保するための運営推進会議(6ヶ月に1回以上の開催)や、居宅介護支援事業所の介護支援専門医が作成したケアプランに基づいたサービス提供等が検討されています。
■介護報酬のイメージ
基本報酬については、利用者の自己負担額の変動を回避するため、要介護度別の包括払いとする案が出ています。
加算・減算については、現行の訪問介護、通所介護の加算・減算を基本に、包括報酬であることや複合型サービスの特性を踏まえたものとする案が示されました。
来年度の介護報酬改定については、年末までに取りまとめが行われます。今回の検討に関する詳細は、以下の会合資料でご確認ください。
参考:
厚生労働省「第230回介護給付費分科会」
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