自分自身の介護は誰に頼みたいと思うでしょうか。ここでは、今年4月に発表された調査結果(※)から、65歳以上の人が介護を頼みたい人についてのデータをご紹介します。
調査結果から、65歳以上の人が将来、排せつ等の介護が必要な状態になった時、誰に介護を頼みたいかを性・年代別にまとめると、下表のとおりです。
男性の結果をみると、全体では配偶者が50.8%と、半数を占めました。年代別でみても、すべての年代で割合が最も高くなっています(同率を含む)。次いで、ヘルパーなど介護サービスの人(以下、ヘルパーなど)の割合が、すべての年代で高い状況です。
配偶者とヘルパーなどの合計割合をみると、95歳以上を含め、84歳までの年代で80%以上となりました。その他、85歳以上94歳以下の年代では、子の割合も高くなっています。
次に女性の結果をまとめると、下表のとおりです。
全体ではヘルパーなどの割合が58.0%で最も高くなりました。年代別でも、94歳以下の年代で最も高い状況です。ヘルパーなどの次は、子の割合が高く、全体で19.0%を占めています。70歳以上では、配偶者よりも高い状況です。なお、配偶者も84歳までの年代で10%を超えており、ヘルパーなど、子、配偶者の割合を合計すると、すべての年代で80%を超えました。
その他、男女ともに、ヘルパーなど、配偶者、子以外の回答では、特にないとする割合が4番目に高くなっています。介護を頼みたい人がいない割合は、男女ともに一定数存在することがうかがえます。
(※)内閣府「令和4年高齢者の健康に関する調査結果(全体版)」
全国の65歳以上の男女4,000人に対して2022年10~11月に行われた調査です。
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