2022年8月に発表された調査結果(※)によると、ふだん家族の介護をしている人(以下、介護者)は全国で653.4万人、人口に占める割合は6.1%となっています。ここでは、年代別の介護者数などをみていきます。
調査結果から、介護者数を年代ごとにまとめると、表1のとおりです。
2021年の介護者数は、男性が256.5万人、女性は396.9万人で女性の方が140万人ほど多い状況です。いずれも2016年より減少していますが、総務省によると、その要因は新型コロナウイルス感染症の影響によるものとのことです。
年代別にみると、男女ともに50代以上の介護者数が多くなっています。2021年の男性は50代が68.2万人、60代と70歳以降が66.8万人となりました。女性では50代と60代が100万人を超えています。2016年からの増減では、70歳以上が男女ともに増加しています。
次に調査当日に介護・看護を行った人の平均時間をまとめると、表2のとおりです。
2021年の結果では、男性が2時間26分、女性が2時間21分でした。2016年以降は、男性の方が介護・看護時間が長くなっています。
次回の調査では、介護者数や介護・看護時間はどのように変化しているでしょうか。
(※)総務省統計局「令和3年社会生活基本調査」
全国の約9万1千世帯に居住する10歳以上の世帯員約19万人を対象にした、5年に1度行われる調査です。
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