ここでは今年8月に発表された調査結果(※)から、福祉施設等における入職率と離職率の状況を都道府県別にみていきます。
調査結果から、2021年の福祉施設等(以下、医療,福祉)の入職率と離職率を都道府県別にまとめると、下表のとおりです。
全体の結果(計)をみると、入職率は男性が16.4%、女性が13.7%でした。離職率は男性が13.3%、女性が13.6%で、入職超過率(入職率から離職率をひいた数値で、プラスは入職超過、マイナスは離職超過)は男性が3.1ポイント、女性が0.1ポイントと、いずれも入職率が離職率を上回る入職超過の状態となりました。
都道府県別の状況をみると、入職率が最も高いのは男性が群馬県で68.2%、女性は滋賀県で29.1%でした。離職率は、男性が熊本県の81.8%、女性は沖縄県の32.3%が最も高くなりました。
入職超過率は男性が富山県の40.8%、女性は宮崎県の11.9%が最も高い状況です。地域によっては、男女ともに入職超過率がマイナスとなるところもあり、状況は都道府県ごとに異なっています。
(※)厚生労働省「令和3年雇用動向調査結果」
2022年8月に発表された、日本標準産業分類に基づく16大産業の5人以上の常用労働者を雇用する事業所のうち、層化無作為に抽出した約15,000事業所を対象にした調査です。
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