医療機関のサイバーセキュリティ対策の強化が推進されていますが、医療機関のスタッフ等に注意喚起するためのリーフレットが、厚生労働省より公表されています。
この中で、「サイバーセキュリティ 9の心得」として、3つの立場に対しそれぞれ3つの心得が次のように示されています。
経営管理者(院長、医療情報システム安全管理責任者等)
- 1.アカウント整理と使用状況の棚卸し
- ▫不要なアカウントの削除
- ▫アカウントのパスワード強度と管理状況
- 2.連絡先の整備
- ▫自組織内の緊急連絡先を整理
- ▫ベンダー、保守契約先等の連絡先を整理
- 3.バックアップの実施状況の点検
- ▫計画通りにバックアップが実行されているか確認
- ▫バックアップデータがネットワークから隔離されているか確認
医療情報システムの安全管理実務者
- 4.通信制御の確認
- ▫通信の整理が適切に行われているか確認
- ▫不要な通信先への制御(トラフィックコントロール)が行われているか確認
- ▫関係事業者とのネットワーク接続点が管理下にあるか確認
- 5.ログの確認
- ▫攻撃の兆候がないかを再確認
- 6.各種システムの更新
- ▫ソフトウェアの更新が適切に行われているか確認
- ▫セキュリティ対策ソフトが常に稼働しているか確認
医療従事者等
- 7.機器やデータの持ち出しルールの確認と順守
- ▫端末や外部記憶媒体の持ち出しについて、自組織内の安全基準に沿った適切な対応
- 8.利用機器に関する対策
- ▫不正アクセスを防止するため、不正プロがグラム対策ソフトウェアは「常」に稼働
- ▫長期間使用しない場合は電源OFF
- 9.電子メールの確認
- ▫電子メールを確認する前に、以下の対策を実施する
- ▪利用機器のOS・アプリケーションに対する修正プログラムの適用
- ▪不正プログラム対策ソフトウェアなどの定義ファイルの更新
- ▫アカウントのパスワード強度と管理状況
出典:厚生労働省リーフレット「他人事・過去の事だと思っていませんか!?」
それぞれの心得について、具体的にすべきことも示されています。院内掲示などでご活用ください。
厚生労働省リーフレット「他人事・過去の事だと思っていませんか!?」
参考:
厚生労働省「医療分野のサイバーセキュリティ対策について」
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