令和2年における病院の耐震化率、全国で77.3%、災害拠点病院等のみは93.6%
厚生労働省より、病院の耐震改修状況に関する令和2年調査の結果が公表されました。
これは、令和2年9月1日時点における全国の病院の耐震化の状況を調査したものです。
これによると、調査対象8,255病院のうち、8,254病院が回答し、このうち全ての建物に耐震性があるのは77.3%にあたる6,382病院でした(前年調査では76.0%)。政府は令和2年度末までに病院全体の耐震化率80%を目標としていましたので、目標を2.7%下回る結果となっています。
都道府県別での耐震化率上位5県は、以下のとおりです。
- 静岡県:91.8%
- 宮城県:89.7%
- 山形県:89.6%
- 滋賀県:89.5%
- 島根県:89.4%
最も高い静岡県のみ90%を超えています。
他方、耐震化率が最も低いのは、前年に引き続き京都府で65.6%(前年64.5%)でした。
この他、地震発生時の医療拠点となる災害拠点病院及び救命救急センターの耐震化率は、一昨年の90.7%、前年のから92.4%からまた少し上昇し、93.6%となりました。回答した763病院のうち、714病院が全ての建物で耐震性を確保しています。
調査結果の詳細は、以下のサイトをご参照ください。
参考:厚生労働省「病院の耐震改修状況調査の結果」
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