ここでは昨年12月に発表された調査結果(※)から、就業看護師に関するデータをご紹介します。
調査結果から2014年以降の就業看護師数の推移をまとめると、表1のとおりです。
就業看護師数は増加傾向にあり、2022年には130万人を超えました。ただし増減率は下降しています。
2022年の就業看護師数を就業場所別にまとめると、表2のとおりです。
全体の70%弱にあたる約89万人が病院で、次いで約18万人が診療所で、約10万人が介護保険施設等で働いています。
次に2022年の就業看護師数を年齢階級別にまとめると、表3のとおりです。
年齢階級別では45~49歳が最も多く、25~29歳が続いています。年代別では40代が最も多く、30代が続く形になっています。そのほか60歳以上の就業看護師数も10万人を超えています。
就業看護師数は増加傾向にある一方、病院や診療所における看護師の人材不足、採用難の状況は依然として続いているといわれています。こうした医療機関では、国の施策等も活用しながら、さらなる業務の効率化や採用力の強化などを検討されてはいかがでしょうか。
(※)厚生労働省「令和4年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」
隔年で実施される、就業医療関係者(免許を取得している者のうち就業している者)等に関する調査です。
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