今年も夏季賞与の支給時期を迎えます。ここでは医療機関における、直近5年間の夏季賞与支給労働者1人平均支給額(以下、1人平均支給額)などの推移をみていきます。
厚生労働省の調査結果(※)から、病院における夏季賞与の支給状況をまとめると下表のとおりです。
2022年の結果をみると、事業所規模5~29人は2021年に引き続きデータがありませんでした。
2022年の30~99人の1人平均支給額は21.2万円で、4年連続の減少です。きまって支給する給与に対する支給割合は0.76ヶ月と、直近5年間で最も低い割合です。支給労働者数割合と支給事業所数割合は3年ぶりに90%台に下がりました。
次に一般診療所における夏季賞与の支給状況をまとめると、下表のとおりです。
2022年の1人平均支給額は、5~29人が18.9万円、30~99人が15.4万円で、どちらも前年から増加しました。きまって支給する給与に対する支給割合は、5~29人が0.89ヶ月で、直近5年間で最も高くなりました。30~99人は0.62ヶ月で前年を上回りました。反対に、支給労働者数割合と支給事業所数割合は、どちらの規模も前年を下回る結果となりました。
今年は民間企業の夏季賞与1人支給額は増加するとの予想があります。医療機関の夏季賞与はどのような結果になるでしょうか。
(※)厚生労働省「毎月勤労統計調査」
日本標準産業分類に基づく16大産業に属する、常用労働者5人以上の約200万事業所から抽出した約3.3万事業所を対象にした調査です。支給労働者1人平均支給額は、賞与を支給した事業所の全常用労働者についての1人平均賞与支給額です。きまって支給する給与に対する支給割合は、賞与を支給した事業所ごとに算出した、きまって支給する給与に対する賞与の割合(支給月数)の1事業所当たりの平均です。支給労働者数割合は、常用労働者総数に対する賞与を支給した事業所の全常用労働者数(当該事業所で賞与の支給を受けていない労働者も含む)の割合です。支給事業所数割合は、事業所総数に対する賞与を支給した事業所数の割合です。
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