人口10万人あたりの推計患者数をあらわした数字を受療率といいます。ここでは厚生労働省の調査結果(※)から、都道府県別に最新の受療率を入院と外来の別にみていきます。
調査結果などから、最新の調査結果である2020年10月の入院の受療率をまとめると、表1のとおりです。
入院の受療率は全国で960、前回(2017年)の結果より7.3%の減少となりました。また、全国の入院の受療率は10年以上減少傾向が続いています。
都道府県別にみると高知県が1,897で最も高く、次いで鹿児島県も1,800を超えました。反対に最も低いのは神奈川県で654、東京都と愛知県も600台で続いています。前回からの増減をみると、すべての都道府県で減少しています。コロナ禍での調査であり、こうした結果になったものと思われます。
次に2020年10月の外来の受療率をまとめると、表2のとおりです。
全国の外来の受療率は5,658で、前回から0.3%減少しました。都道府県別では香川県が最も高く6,729でした。佐賀県も6,500を超えています。最も低いのは沖縄県の4,393でした。前回からの増減では、静岡県だけが10%以上の増加となりました。反対に宮城県と栃木県は15%以上減少しました。全国的には減少した府県が多い状況です。
貴院の所在地の状況はいかがでしょうか。
(※)厚生労働省「患者調査」
全国の医療施設を利用する患者から抽出した一定の患者を対象とした、3年ごとに行われる調査です。ここで紹介したデータは、調査対象となった10月の3日間のうち、医療施設ごとに定める1日の数値です。
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