ここでは今年3月に発表された調査結果(※)から、2020年末時点(以下、2020年)の主たる診療科別の診療所の医師数と平均年齢をみていきます。
調査結果によると、2020年における全国の診療所の医師数は107,226人で、40年近く増加を続けています。男女の割合は男性が8割、女性が2割程度です。
平均年齢は2010年時点で58.3歳でしたが、2020年には60.2歳と、1982年以降で最も高くなっています。年代別の医師数は60代が最も多く31,835人、50代が28,495人、70歳以上が23,322人で続いています。
主たる診療科別の医師数や平均年齢などをまとめると下表のとおりです。
内科が39,564人で全体の36.9%を占めました。内科以外では、眼科、整形外科、小児科などが全体の5%を超えています。
医師の男女割合では、皮膚科と婦人科、臨床検査科で女性が40%を超えました。
医師の平均年齢では、外科の67.2歳が最も高くなりました。病理診断科も65歳を超えています。反対に平均年齢が若いのは、臨床研修医の33.2歳を除くと美容外科の43.4歳で、救急科の44.9歳が続いています。
診療所医師の平均年齢は60歳を超え、高齢化が進んでいることがうかがえる結果となりました。
(※)厚生労働省「令和2(2020)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」
2022年3月に発表された医師、歯科医師、薬剤師を対象にした調査です。
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