3月に厚生労働省から、職種別の賃金に関する最新の調査結果(※)が発表されました。ここではその結果から、看護師の所定内給与と年間賞与その他特別給与額をみていきます。
上記調査結果から、年齢階級・経験年数別に看護師の賃金をまとめると、下表のとおりです。
男性の経験年数計の平均は、所定内給与額が36.8万円、年間賞与その他特別給与額(以下、年間賞与等)が44.8万円です。所定内給与額は30代以降になると、30万円を超えています。年間賞与等は年齢階級によって、さまざまな金額となっています。
経験年数別の平均をみると、所定内給与額は10~14年の42.9万円が、年間賞与等は15年以上の69.5万円が最も高い状況です。
女性の経験年数計の平均は、所定内給与額が30.2万円、年間賞与等が72.8万円となりました。
所定内給与額は40代と50代が30万円台ですが、その他は20万円台になっています。年間賞与等は男性ほどではないものの、金額にばらつきがみられます。
経験年数別の平均をみると、所定内給与額は15年以上の31.3万円が、年間賞与等も15年以上の83.7万円が最も高くなりました。
貴院の看護師の賃金と比較してみてはいかがでしょうか。
(※)厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」
2020年7月に行った同年6月分の賃金等(賞与、期末手当等特別給与額については2019年1月から12月までの1年間)についての調査です。調査対象数は78,181事業所で、ここでのデータは、10~99人規模の事業所における看護師の賃金等になります。また、データが全くない年齢階級は省略してあります。
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