コロナ禍の現在、発熱や咳などが気になる方は少なくないと思われます。このような時、かかりつけ医がいれば、症状について相談ができ、不安を軽減することができます。ここでは、かかりつけ医がいる人の割合などに関するデータをみていきます。
厚生労働省が2020年10月に発表した調査結果(※)によると、かかりつけ医(健康に関することを何でも相談でき、必要な時は専門の医療機関を紹介してくれるような身近にいて頼りになる医師)がいると回答した割合は45.0%でした。いないとした割合は45.6%、わからないとする割合は9.5%でした。なお、かかりつけ医がいる45.0%の内訳は、1人いるが34.1%、2人以上いるが10.9%でした。
かかりつけ医の有無を、世帯の種類別にまとめると表1のとおりです。
単身世帯はかかりつけ医がいる割合は40%未満ですが、その他の世帯では40%を超えています。特に夫婦のみ世帯、三世代世帯では50%超となっています。
次に、かかりつけ医の有無を年代別にまとめると、表2のとおりです。
44歳以下では、かかりつけ医がいる割合は30%程度、45歳~64歳でも40%程度です。65歳以上になると、65%と半数を超えました。年齢が高くなると医療機関を受診する機会が増えることから、かかりつけ医がいる人も増えてくるものと思われます。
貴院には、自院をかかりつけ医と考えている患者はどの程度いらっしゃるでしょうか。
(※)厚生労働省「人口減少社会における医療・福祉の利用に関する意識調査」
18歳以上の男女3,000人を対象に、2019年12月6日~12月13日に行われた調査です。割合は四捨五入の関係で100にならない場合があります。
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