オンライン資格確認利用推進本部、厚労相下に設置
厚生労働省にオンライン資格確認利用促進本部が設置されました。来年秋に予定されているマイナンバーカードと健康保険証の一体化に対する不安や懸念に対応し、課題を洗い出し、具体的な対応策とスケジュールを示して環境整備を勧めるべく、厚生労働省内に設置された組織です(本部長は厚生労働大臣)。
現段階で注目されている課題として、加藤厚労相は以下を挙げています。
- 新規・既登録データの正確性の確保
- 何らかの事情によりオンライン資格確認を行うことができない場合の医療費負担の取扱い
- 顔認証付きカードリーダーの不具合など医療機関等における様々なトラブルへの対応
- 高齢者施設等でのマイナンバーカード等の取得支援や管理方法
- 医療機関等におけるオンライン資格確認の利用環境の整備などの課題
これを受け、6月29日に開催された最初の会合では、次のロードマップが提示されました。
出典:厚生労働省「第1回オンライン資格確認利用推進本部 資料」
この他、保険証廃止に向け、マイナンバーカードの取得促進、資格確認書の運用整理、訪問診療等や柔整あはき施術所等におけるオンライン資格確認の実施、スマホ搭載されたマイナンバーカード機能を活用したオンライン資格確認の開発等についても進めていくことが予定されています。
なお、6月2日に成立した改正マイナンバー法等に基づき、保険証は廃止から最大1年間(令和7年秋まで)、発行済みの健康保険証も利用できる猶予期間となることも改めて示されています。
参考:
厚生労働省「第1回オンライン資格確認利用推進本部」
「加藤大臣会見概要(令和5年6月27日)」
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