次期同時改定に向け、意見交換会を開催/厚生労働省
令和6年度は、診療報酬改定と介護報酬改定が同時に実施される年です。
1年後に控える同時改定に向け、厚生労働省で意見交換会が開催されました。
医療と介護、両サイドにとって大きなテーマとなる「医療・介護・障害サービスの連携」について、同会はどのような検討の視点を持っているのでしょうか。資料には、以下のように提示されています。
(1)医療・介護・障害サービスの連携
1)今後の重点的課題を踏まえた医療・介護連携について
- 医療においてはより「生活」に配慮した質の高い医療を、介護においてはより「医療」の視点を含めたケアマネジメントを行うために必要な情報提供の内容や連携の在り方について、どう考えるか
- とりわけ、在宅医療を推進する中で、必要不可欠となる在宅医療・介護の連携の更なる推進をどう図っていくか
2)医療・介護DXについて
- 将来的な全国医療情報プラットフォームの整備等を見据え、医療機関間、介護事業所間、医療・介護間で情報共有を円滑に行うために必要な項目や様式の統一化などについて、どう考えるか
3)医療・介護と障害福祉サービスとの連携について
- 高齢化した障害者、精神疾患の患者、身体疾患に罹患した障害者、医療的ケア児、強度行動障害を有する障害者など、医療・介護・障害福祉サービスにまたがるニーズを有する者に対応できるよう、障害特性や個々の状況に応じた医療・介護サービスの提供体制や、障害福祉サービスにおける一定の医療ニーズに対応する体制についてどう考えるか
- また、個々の当事者の特性に応じた対応を図るよう各サービス間の連携を強化することについて、どう考えるか
(2)医療・介護連携を推進するために必要な主治医と介護支援専門員の連携
- 主治医がより「生活」に配慮した質の高い医療を提供するために必要な介護支援専門員との連携の在り方について、どう考えるか
- また、在宅や施設、高齢者住宅等における医療を円滑に行えるよう、介護支援専門員が「医療」の視点を含めたケアマネジメントを行うために必要な主治医との連携の在り方について、どう考えるか
特に(1)の2)で提示されている医療・介護間の項目や様式の統一化については、現場への影響も大きく、今後の議論でどのような方向に進むのかが気になるところです。
この意見交換会は、第2回目が4月、第3回目が5月に開催される予定です。引き続きご注目ください。
参考:
厚生労働省「令和6年度の同時報酬改定に向けた意見交換会(第1回)」
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