令和4年度第2次補正予算/マイナンバーカードと健康保険証一体化の取組
令和4年度第2次補正予算が成立しました。この中から、医療・福祉支援策について、順にご紹介します。
今回は、マイナンバーカードと健康保険証等の一体化に向けた取組についてです。
今回の第2次補正予算に含まれる施策には次のものがあります。
●訪問診療等におけるオンライン資格確認等に係るシステム改修及び導入に係る財政支援
オンライン資格確認等システムを基盤として、現行の保険医療機関・薬局における外来診療等におけるサービス以外(訪問診療やオンライン診療等、健診実施機関等)においても、保険資格情報等をオンラインで確認することができる仕組みを構築し、各施設が導入できるようにする。
また、訪問業態(訪問診療・訪問歯科診療・訪問服薬指導・訪問看護等)やオンライン診療を実施している医療機関・薬局、健診実施機関等において、令和6年4月からオンライン資格確認を使用できるようにする必要があることから、医療機関・薬局、健診実施機関等におけるシステム改修等を行う。
- (※)訪問診療やオンライン診療等に係るシステム改修とあわせて、マイナンバーカード機能のスマートフォンへの搭載に係る対応も行う。
職域診療所等におけるオンライン資格確認については、既存予算により構築する仕組みについて、外部連携テスト等の導入準備等を行う。
また、審査支払機関を介さずに行った保険診療に係る薬剤情報を収集するための仕組みの構築も行う。
出典:厚生労働省「令和4年度厚生労働省第二次補正予算案の主要施策集」p.41
●オンライン資格確認システム等の計画支援及び周知広報支援経費
訪問診療等の新たに構築する仕組みについて、医療関係者等が円滑な作業や運用を行えるようにするため等の周知広報支援を行う。
●マイナンバーカードと健康保険証の一体化に伴うシステム改修等
各保険者が導入しているシステム等において、マイナンバーカードと健康保険証の一体化を加速し、2024年秋の健康保険証廃止を目指すための所要の機能を追加する。また、マイナンバーカードと健康保険証の一体化に係る周知広報等を行う。
●医療扶助のオンライン資格確認の導入に係るシステム改修経費等
医療扶助のオンライン資格確認の導入に向けたオンライン資格確認等システム等のシステム改修において、電子処方箋等の機能拡大、及びシステム標準化に係る標準仕様書(1.0版)に対応するために必要となる改修に追加的に対応することで、医療扶助のオンライン資格確認においてこれらの機能等を実装可能にする。
●医療扶助のオンライン資格確認導入に係る指定医療機関・指定薬局への補助
令和4年秋に医療機関等におけるシステムの改修内容が整理されるため、医療機関において早期からシステム改修に着手できるよう、令和4年度中から医療機関等への補助を実施する。
- (※)医療保険におけるオンライン資格確認の仕組みを最大限活用し、医療扶助のオンライン資格確認導入を目的としての顔認証付きカードリーダーの新たな提供は行わない。
出典:厚生労働省「令和4年度厚生労働省第二次補正予算案の主要施策集」p.45
詳細は、厚生労働省のホームページでご確認ください。
参考:
厚生労働省「令和4年度厚生労働省第二次補正予算案の概要」
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