令和4年度第2次補正予算/介護職員の待遇改善
令和4年度第2次補正予算が成立しました。この中から、医療・福祉支援策について、順にご紹介します。今回は、介護職員の待遇改善の関連事業についてです。
今回の第二次補正予算の中でも、「介護等の職員の待遇改善に向けた業務効率化や負担軽減の推進」は重要課題として位置づけられました。これに関連し、次の3つの事業への予算付けがされています。
1.介護ロボット開発等加速化事業
この事業はすでに令和2年度より実施され、令和6年度の介護報酬改定を視野に、相談窓口の開設や実証データの蓄積などが行われています。
今回の補正予算でも追加予算が計上され、介護ロボット市場への参入促進と介護現場での生産性向上の加速化を目指しています。
出典:厚生労働省「令和4年度厚生労働省第二次補正予算案の主要施策集」p.14
2.ケアプランデータ連携システム構築事業
来年度から本格運用が始まるケアプランデータ連携システムについて、必要な改修等に取り組むための予算です。このシステムによって紙のやり取りがなくなることで、大幅な事務負担の軽減が期待されています。今回の補正予算により、主に次の3点の機能が追加される予定です。
- 介護ソフトからワンクリックでシステムへのデータ登録を可能とする機能、既存のデータ連携基盤との連携機能
- 画面改修及びファイル印刷機能
- 介護報酬請求から利用料差引するための既存システムとの連携機能
3.介護職員処遇改善加算等の取得促進支援事業
令和4年10月の改定で創設された介護職員等ベースアップ等支援加算も含め、介護職員処遇改善加算等の加算の新規取得やより上位区分の加算取得に向けて更なる支援をし、加算の取得率の向上を図るための予算です。
介護サービス事業所等に社会保険労務士等の専門的な相談員を派遣し、個別の助言・指導を行うなどの支援が予定されています。
詳細は、厚生労働省のホームページでご確認ください。
参考:
厚生労働省「令和4年度厚生労働省第二次補正予算案の概要」
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