健康日本21の53目標、達成は8、改善傾向は20
厚生労働省より、健康日本21(第二次)の最終評価報告書が公表されています。
健康日本21(正式名称「21世紀における国民健康づくり運動」)は、生活習慣病や生活習慣の改善の課題について目標を設定した国民健康づくり対策です。今回公表されたのは、平成25年に始まった第二次の取組に関する最終評価になります。
健康日本21(第二次)では53項目の目標が設定されています。最終評価の結果は、次のようになりました。
出典:厚生労働省「健康日本21(第二次)最終評価報告書 概要」p.5
【目標値に達した項目(上表のAの項目)】
- 健康寿命の延伸(日常生活に制限のない期間の平均の延伸)
- 75歳未満のがんの年齢調整死亡率の減少(10万人当たり)
- 脳血管疾患・虚血性心疾患の年齢調整死亡率の減少(10万人当たり)
- 血糖コントロール指標におけるコントロール不者の割合の減少(HbA1cがJDS値8.0%(NGSP値8.4%)以上の者の割合の減少)
- 小児人口10万人当たりの小児科医・児童精神科医師の割合の増加
- 認知症サポーター数の増加
- 低栄養傾向(BMI20以下)の高齢者の割合の増加の抑制
- 共食の増加(食事を1人で食べる子どもの割合の減少)
【悪化している項目(上表のDの項目)】
- メタボリックシンドロームの該当者及び予備群の減少
- 適正体重の子どもの増加
- 睡眠による休養を十分とれていない者の割合の減少
- 生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している者(一日当たりの純アルコール摂取量が男性40g以上、女性20g以上の者)の割合の減少
このほか、国、地方自治体等の取組(成果)の評価などを行い、令和6年度以降の次期国民健康づくり健康プランにつなげる計画です。
報告の全文は、以下のサイトでご覧いただけます。
厚生労働省 報道発表資料「健康日本21(第二次)最終評価報告書を公表します」(令和4年10月11日)
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