医療広告には一定の規制が設けられています。ここでは、今年3月に発表された調査結果(※)などから、広告可能な専門性資格等を持つ診療所の医師数をみていきます。
調査結果などから、広告可能な専門性に関する資格および麻酔科標榜資格(以下、資格等)別の診療所の医師数をまとめると、下表のとおりです。
2020年の結果をみると、最も医師数が多いのは総合内科専門医で、9,656人でした。次いで、消化器病専門医と眼科専門医、整形外科専門医が6,000人を超えました。その一方で、一般病院連携精神医学専門医と熱傷専門医、脳血管内治療専門医は50人未満となっています。
2018年からの増減率では、周産期(新生児)専門医やがん薬物療法専門医、婦人科腫瘍専門医、生殖医療専門医が20%以上増加しました。反対に最も減少率が高いのは、細胞診専門医の-5.6%でした。
診療所の医師総数から資格なしの医師数を除いた、何らかの資格等を持つ医師数は6割を超え、その数は2018年から増加しています。こうした資格等は、患者が医療機関を選択する際に役に立つ情報でもあり、今後も種類によって、資格等を持つ医師数は増えるでしょう。
(※)厚生労働省「令和2(2020)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」
2022年3月に発表された医師、歯科医師、薬剤師を対象にした調査です。
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