歯科用貴金属価格、ウクライナ情勢で急騰 5月に緊急改定へ
歯科用貴金属の基準材料価格については、この4月に施行された令和4年度診療報酬改定において、「素材価格の変動状況を踏まえ、変動幅に関わらず、素材価格に応じて年4回改定を行う」などの見直しが行われたばかりです。
これにより、これまで平均素材価格が一定以上変動した場合にのみ実施されていた価格改定が、4月、7月、10月、1月の年4回行われるように、制度が変わっています。4月改定後、次の改定は7月となる予定でした。
しかし、昨今のウクライナ情勢により、歯科用貴金属材料のうち、特にパラジウムの素材価格が急騰したことから、「次の随時改定を待たずに特例的に緊急改定を行うこととしてはどうか」との提案が、4月13日に開催された厚生労働省の中央社会保険医療協議会の総会で示されました。
この案は了承され、異例の特例措置として、5月に緊急改定が行われる予定です。価格は、以下の7ページ目でご確認ください。
■厚生労働省 中央社会保険医療協議会 総会
資料「歯科用貴金属価格の緊急改定について」PDF
なお、上記にかかわらず、7月に予定されていた通常の改定も実施されます。つまり、5月に上記の緊急改定が行われた後、7月にも通常の改定が実施されるというスケジュールとなります。
変則的な改定となり、価格がたびたび変更となります。ご注意ください。
詳細は、以下のホームページにて確認いただけます。
参考:
厚生労働省「中央社会保険医療協議会 総会(第519回)」
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