給与に関する公的な統計データは、規模の大きな事業所のものが多いのですが、2020年3月末に5~9人規模企業の職種別給与データ(※)が発表されました。ここではその中から、看護師の給与データをみていきます。
上記資料から、直近10年分の看護師の給与額を男女別にまとめました。
男性は表1のとおりですが、調査年によって、年齢と勤続年数の違いが大きくなりました。きまって支給する現金給与額と所定内給与額は、データのない2016年と、2018年を除いて20万~30万円台となっています。
年収に換算(所定内給与額×12+年間賞与その他特別給与額)してみると、300万円台と400万円台の年が多い状況です。
女性は表2のとおりです。男性に比べて年齢や勤続年数の幅が小さく、データがまとまっています。年齢は40代、勤続年数は8~11年となっています。きまって支給する給与額と所定内給与額は20万円台後半で推移しています。
年収に換算すると、300万円台後半の年が多い状況です。2019年は直近10年間で最も高く、400万円を超えています。
貴医院での採用時等の給与額を決める際の参考になれば幸いです。
(※)厚生労働省「賃金構造基本統計調査」
日本標準産業分類に基づく一定の業種と、一定の方法で抽出した5人以上の常用労働者を雇用する民営事業所を対象にした調査です。きまって支給する現金給与額は各年6月分です。
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