介護医療院、4~6月の3ヶ月で急増
介護医療院の開設状況について、6月末時点での数値が厚生労働省より発表されています。平成30年4月の制度開始から2年超が経過し、どの程度拡大したのでしょうか。統計の内容に注目したいと思います。
介護医療院の合計施設数は、今回の調査では515施設となっています。注目すべきは、直近3ヶ月の増加数です。3月末現在では343施設。それまで3ヶ月毎に数十ずつの増加を続けてきましたが、令和2年4~6月期の3ヶ月間では大きく172施設の増加となりました。
転換元の施設の内訳を見ると、介護療養病棟(病院)が336施設で最も多く、次いで医療療養病棟(平成30年度改定後の診療報酬の療養病棟入院料1又は2を算定している病床)が97施設、介護療養型老人保健施設が86施設となっています。
一方で、平成30年度改定後の診療報酬の経過措置が適用されている医療療養病棟からの転換は33施設に留まっています。
都道府県別では、最も施設数が多いのは、32施設の福岡県です。次いで30施設の熊本県でした。
また、施設数が20を超えている都道府県は、北海道、富山県、広島県、山口県、高知県、鹿児島県の1道5県です。
一方、施設数が少ない都道府県としては、
- 1施設(山梨県)
- 2施設(岩手県、茨城県、栃木県、宮崎県)
- 3施設(宮城県、秋田県、山形県、滋賀県、沖縄県)
等が挙げられます。
施設数の他、療養床数でも集計が行われています。詳細は、以下にてご確認ください。
参考:
厚生労働省「第10回オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検介護医療院の開設状況等(令和2年6月末日時点)」PDF
「介護医療院について」
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