令和元年度の概算医療費は43.6兆円/令和元年度医療費の動向
厚生労働省より、令和元年度の医療保険・公費負担医療分の医療費を集計した「令和元年度 医療費の動向」が公表されました。この集計は一般的に「概算医療費」と呼ばれており、労災・全額自費等の費用が含まれません。全体の国民医療費の約98%に当たる集計値で、医療費の速報値として用いられています。
これによると、令和元年度の医療費は前年度より1兆円増加し、43.6兆円となりました。
うち、後期高齢者(医療保険を適用した75歳以上)の医療費は17.0兆円で、これは全体の39.1%にあたります。平成29年度が37.9%、平成30年度は38.5%で、年々上昇し続けています。
一方で、令和元年度の1人当たりの医療費は34.5万円(前年度比2.6%増)となりました。後期高齢者の1人当たり医療費は95.2万円(前年度比1.3%増)、75歳未満は22.6万円(前年度比2.1%増)となっています。
診療別は、次のとおりです。
- 入院……17.6兆円
- 入院外…14.9兆円
- 歯科……3.0兆円
- 調剤……7.7兆円
詳細のデータは、以下のサイトで公開されています。
厚生労働省「「令和元年度 医療費の動向-MEDIAS-」
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